ギックリ陳情

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ギックリ腰になり、布団の中からブログを書いています。


ぼくの職場には、腰痛持ちはたくさんいても、
ギックリ腰経験者があまりいません。
なので、人に理解されないもどかしさがあります。

大体が、
「ギックリって、腰痛のひどいバージョンでしょ」
くらいの認識だと思いますが、まったくの別物です。

腰痛が、万力でギリギリしめつけられるような痛みだとすれば、
ギックリは、アイスピックでメッタ刺しにされるような痛みです。


みなさんの家族の中からギックリ腰の人が出たときは、
どうかそっと見守ってあげてください。

シップ貼ってGO!とかそういうレベルではなく、

「歩く、這う以前に、寝返りすらうてない」

ということを理解してほしいと思います。


彼らはまるで無能者のように布団で横になっていますが、
仮病をつかっているわけでも、
当てつけで痛みをうったえているわけでもなく、

あまりの激痛に動けないだけです。そして、
ほんのわずかな動きで、腰に「ビキーッ!」と電流が走り、
おもわず叫んでしまうわけです。

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ギックリ腰になると、生活のあらゆる場面で挫折します。

ハナをかみたくともティッシュ箱が手の届かない所にあり、
あきらめて垂れ流すにまかす。

ほふく前進で移動している途中でズボンもパンツもぬげ、
はき直す事すらできずにやむなく、
下半身露出させたまま廊下で途方にくれる。
(本当によくある!)


そんな病人にムチ打つように、
「自己管理が足りない!」と、
必要以上に責めないであげてください。
なぜなら、

もっとも自己嫌悪と無力感にさいなまれているのは、
おそらく本人たちでしょうから。


「よりによってこんな忙しいときに…」
とか、
「オレってなんてダメなんだ…」
とか、布団の中で、
それこそ何十回も、何百回も、
グルグルグルグル自問自答するわけです。

そういう時に散歩したり、人に会ったりすれば、
気分転換もできるのでしょうが、

横を向くのもままならず、
何日もただひたすら天井を見つめるしかないとき、
人は時に、自分を追い込んでしまうものです。


もういっそのこと、

「しょうがないじゃん、動けないんだし!」

と開きなおれば、少しはラクなのかもしれませんが、
それも、職場の上司や家族の理解あってのものです。

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ぼくにはさいわい家族の理解があるので、
家でゆっくり療養できていますが、
それでも介助派遣という仕事柄、職場では、

「腰が痛いなら筋肉注射打って出勤するのもアリだよ」

というアドバイスを普通にされます。そのたびに、

「ああ、この業界は自分には向いていないかもな」

と思います。
実際、もっと体がタフな人がやるべき仕事なんだと思います。


前もって連絡しろと言われても、いつ発症するかなんて予想できない。
動けるならすぐにでも動きまわりたい、人間だもの。
なってしまった以上はしょうがない!

ただ安静あるのみ。
by kan328328 | 2017-06-07 08:23 | 日常 | Comments(0)

美術作家・三宅感のブログです


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