読書家の父
2012年 11月 07日

友達のお父さんから、結婚祝いという事で段ボールいっぱいの本をいただいた。
素晴らしく充実したラインナップ。
あらかじめ僕がリクエストしていた私小説作家の本プラスアルファで、お父さんからのおすすめ本が入っていた。
仕事の通勤時間が往復三時間近くかかるので、揺れる電車内でじっくりと読み進めていきたい。
その内の一冊、萩原朔太郎集の中で「自分に最も適した図書館の姿を想像してみよう」というくだり。
おれはどんな図書館が良いかなと考えてみる。
やはり土手がいい。
そして晴れた日がいい。
川のせせらぎ。秋の虫の鳴声。
遠くではゴミ回収車の鳴らす音楽。
でも野ざらしのままでは、本も自分も雨でずぶぬれになってしまうので、屋根とベンチくらいあった方が良い。
適度に人や車も通ってほしい。完全山奥の草庵のような所だと、いろんな意味でだめだ。
そして最終的に、道の駅のような所がベストだなと思った。
それも、なるべく小さな小さな道の駅がいい。
ちらほら人の姿は見えるけど、皆、やんわりと無関心だ。
やんわりと、ってのがミソだ。
サービスエリアほどの混雑や騒々しさもなく、目的意識に突き動かされているような人もいない。
ただ、ぼーっとおむすびを頬ばるおばさんや、目の前を走り去るマラソンのおじさん。たまにipadをいじってるおじさん。それがいい。
みんなが無意識のうちに、このノドカな景観を作り上げるための共犯者になっている。

上の画像は、仕事でよく行く利用者さんち周辺の風景。
おれは早めに到着すると、川べりにおりて体育座りをし、遠くの山を見やる。
この写真の反対側には、富士山がくっきりとそびえている。
その上空に冴え渡る青空。


もう一人の利用者さんと出かけた先で、一緒にガチャガチャをやった。
この写真はその時に当てた、魚のアジの形をしたミニポーチ。
チャックを開くと、アジが二枚に開かれてしまった。衝撃。
おれはだまってお金を入れ更にガチャガチャした。
百円玉が詰まって出てこなくなった。
あわてて駆けつけた店員さんが、お詫びにと二個くれた。
なのでアジと、ホタテと、金目鯛のポーチをぶら下げて、おれは帰宅した。
アジはオレのUSBを入れる用になった。金目鯛は奥さんが口紅入れとして使っている。
ホタテだけが残った。
by kan328328
| 2012-11-07 02:45
| 日常