パジャマでGO!
2016年 04月 04日

妻子つれてイッセイ・ミヤケ展とモランディ展を観に行ったよ。
まずは六本木でやっているイッセイ・ミヤケ展に向かった。
友人の関口光太郎くんが、新聞紙アートでコラボレーションしているのだ。
日曜という事もあり、会場はすごい人ごみだった。
そしてやはりオシャレな人が多い。
グラデーションに染めた髪をななめに切っている人も多い。
ああいうの一度、やってみたかった…
わが胸中の、ストレートヘアーへのあこがれ、いまだ消えず。
コインロッカーに荷物をあずける。
俺がジャンパーを脱いだとたん、奥さんが爆笑した。
ふと自分の服を見ると、上着がパジャマのままだった。
やってしまった〜。
ちゃんと着替えて来たつもりだったのに!
「なんでわざわざそういうの着てくるの?」
と笑いが止まらない奥さん。
いや、狙いじゃないから!
こういう事、けっこうあるんだよな…。
今さらしょうがない。どうあがいてもパジャマだし。
意を決して、会場に入る。
長い通路に、ずらりとならんだイッセイ・ミヤケの服。
先鋭的、未来的、環境的。
問題なくかっこいい。しかし、
「まずは関口くんの作品を見よう」
と、ずんずん進むパジャマ姿の男。
最初はまわりの視線が痛かったが、じょじょに、
「もしや自分いちばんモードの先端を行ってる?」という思いがよぎる。
そして、だだっぴろい会場の一隅に、関口コラボ作品はあった。
そびえ立つ、巨大な新聞紙の長方形立体。
「2001年宇宙の旅」のモノリスのようだ。
いわく象徴的な形である。
前面にひろびろと張りつけられたジーンズ生地。
両側面には、布状になった新聞紙とガムテープが敷きつめられている。
その壁面を、探検家らしき男がよじのぼり、双眼鏡をのぞいている。
レンズの先にいるのはクジャクか、鳳凰か、火の鳥か?
どうやら崖の上で羽根を休めているらしい。
その下から、インパラが首をグイッともたげて、立派な角を誇っている。
壁面からニョキニョキと伸びた動物の足は、ジーンズを履いている。
周囲でポージングしているマネキンたちは、どこかの部族を思わせるような出で立ちだ。
みんなイッセイ・ミヤケの服を着て、関口製の動物マスクをかぶっている。
なんだかとてもメッセージ性が強く出ているな、と思った。
イッセイ・ミヤケ氏のコンセプトだろう。
その分、関口カラーは弱めである。
彼の作品が持つふくよかな生命感も、わりとひかえめ。
あたりまえだ。ここはイッセイ・ミヤケ氏の土俵だから。
世界的アーティストからの要望にこたえつつ、自分の世界観を打ちだす。
これは、タイヘンな作業だったろうな〜…。
自分はまだ感じたことのない境地にいるであろう、関口くんを思う。
この展覧会によって、経験値はグンとあがったはずだ。
孤軍奮闘だよ、彼は。昔からずっとそうだ。
面白いと思ったのは、新聞紙とガムテープでできたマットな生地だ。
とても独特の質感である。
「この生地で抽象形態をつくったらすごそうだな〜」と、自分の田んぼに水を引くパジャマ男。
そして、そのガムテープ生地の上を這う植物や動物たちはみな主張せず、壁面と溶け合っているようにも見える。
これは今までの関口作品にはあまりなかった「ぼかし」の要素では?
てことは、人も動物もやがては自然に還りゆく、万物流転のイメージ?
ああ!自分とおなじ思いで作ってる!
などと勝手な想像をふくらませつつ、俺は作品の前を離れた。
帰りのグッズショップで、奥さんはなぜかマスキングテープを買った。
イッセイ・ミヤケのデザインが印刷されている、かわいいやつだ。
かわいいけど、マスキングテープなんか買ってどうするんだろう?
おれもアクリル絵の具で直線を塗る時とかに、たまに使うけど。
まずは六本木でやっているイッセイ・ミヤケ展に向かった。
友人の関口光太郎くんが、新聞紙アートでコラボレーションしているのだ。
日曜という事もあり、会場はすごい人ごみだった。
そしてやはりオシャレな人が多い。
グラデーションに染めた髪をななめに切っている人も多い。
ああいうの一度、やってみたかった…
わが胸中の、ストレートヘアーへのあこがれ、いまだ消えず。
コインロッカーに荷物をあずける。
俺がジャンパーを脱いだとたん、奥さんが爆笑した。
ふと自分の服を見ると、上着がパジャマのままだった。
やってしまった〜。
ちゃんと着替えて来たつもりだったのに!
「なんでわざわざそういうの着てくるの?」
と笑いが止まらない奥さん。
いや、狙いじゃないから!
こういう事、けっこうあるんだよな…。
今さらしょうがない。どうあがいてもパジャマだし。
意を決して、会場に入る。
長い通路に、ずらりとならんだイッセイ・ミヤケの服。
先鋭的、未来的、環境的。
問題なくかっこいい。しかし、
「まずは関口くんの作品を見よう」
と、ずんずん進むパジャマ姿の男。
最初はまわりの視線が痛かったが、じょじょに、
「もしや自分いちばんモードの先端を行ってる?」という思いがよぎる。
そして、だだっぴろい会場の一隅に、関口コラボ作品はあった。
そびえ立つ、巨大な新聞紙の長方形立体。
「2001年宇宙の旅」のモノリスのようだ。
いわく象徴的な形である。
前面にひろびろと張りつけられたジーンズ生地。
両側面には、布状になった新聞紙とガムテープが敷きつめられている。
その壁面を、探検家らしき男がよじのぼり、双眼鏡をのぞいている。
レンズの先にいるのはクジャクか、鳳凰か、火の鳥か?
どうやら崖の上で羽根を休めているらしい。
その下から、インパラが首をグイッともたげて、立派な角を誇っている。
壁面からニョキニョキと伸びた動物の足は、ジーンズを履いている。
周囲でポージングしているマネキンたちは、どこかの部族を思わせるような出で立ちだ。
みんなイッセイ・ミヤケの服を着て、関口製の動物マスクをかぶっている。
なんだかとてもメッセージ性が強く出ているな、と思った。
イッセイ・ミヤケ氏のコンセプトだろう。
その分、関口カラーは弱めである。
彼の作品が持つふくよかな生命感も、わりとひかえめ。
あたりまえだ。ここはイッセイ・ミヤケ氏の土俵だから。
世界的アーティストからの要望にこたえつつ、自分の世界観を打ちだす。
これは、タイヘンな作業だったろうな〜…。
自分はまだ感じたことのない境地にいるであろう、関口くんを思う。
この展覧会によって、経験値はグンとあがったはずだ。
孤軍奮闘だよ、彼は。昔からずっとそうだ。
面白いと思ったのは、新聞紙とガムテープでできたマットな生地だ。
とても独特の質感である。
「この生地で抽象形態をつくったらすごそうだな〜」と、自分の田んぼに水を引くパジャマ男。
そして、そのガムテープ生地の上を這う植物や動物たちはみな主張せず、壁面と溶け合っているようにも見える。
これは今までの関口作品にはあまりなかった「ぼかし」の要素では?
てことは、人も動物もやがては自然に還りゆく、万物流転のイメージ?
ああ!自分とおなじ思いで作ってる!
などと勝手な想像をふくらませつつ、俺は作品の前を離れた。
帰りのグッズショップで、奥さんはなぜかマスキングテープを買った。
イッセイ・ミヤケのデザインが印刷されている、かわいいやつだ。
かわいいけど、マスキングテープなんか買ってどうするんだろう?
おれもアクリル絵の具で直線を塗る時とかに、たまに使うけど。
これ使ったらまずいだろうな。
by kan328328
| 2016-04-04 00:39
| アート