ボクと東京タワーと、たまたま知久さん
2016年 12月 16日
すると、目の前にミュージシャンの知久寿焼さんが立っていました。
家の近所で、まさか知久さんに会えるとは・・・。
恐る恐る「知久さんですよね?」と声をかけると、「そうです」とおだやかな声。
わたしもそこで静かに立ち去ればいいものを、阿佐ヶ谷までの長道中、あれやこれやと聞き出す。
作曲について、オススメのバー情報、飼っているカメについてと、終始ニコニコと色々な話を聞かせてくださいました。
「らんちう」「電車かもしれない」「おるがん」「あんてな」「ねむれないさめ」「ここはもののけ番外地」「満月の丸バナナ」「かなしいずぼん」「月のひざし」「きみしかいない」「あたまのふくれたこどもたち」「満月小唄」「そんなぼくがすき」・・・。
たまの曲の中でも、少しさみしげで怖い楽曲群がわたしは大好きで、制作中もよく聴いているのでした。
ソロになってからも「月がみてたよ」「ちょっと今ココだけの歌」「みもふたもないうた」「死んぢゃってからも」「いちょうの樹の下で」と、あいかわらずいい歌を作り続けている知久さん。
なつかしい記憶の悲喜こもごもを思い出させるような、ふしぎな歌声。
息子がもう少し大きくなったら、絶対ライブに連れて行こう。
そして、みちのくプロレス。
今年は復顔師の戸坂明日香さんも一緒に観戦することに。
ひさしぶりの友人たちとの再会であり、わたしはとてもキンチョウしていました。
そして今回は関口くんの作品が、リング上で武器として使用されるとの事でした。
どんな物体が出てくるか、せまい客席で待つわたし。
最終試合「宇宙大戦争」でレスラーたちに担がれてきたのは…
じつに見事な東京タワー!
梶井基次郎のレモンじゃないが、
それはリングの上で、カキーンと真っ赤に光っていた。
そこにモスラがマユを作ってサナギになり、
ミニラがよじのぼってキングコングに様変わり。
東京タワーはいろんなレスラーからブン回され、クニャクニャと柔軟に曲げられ、最後はここぞというタイミングでボッキリと折れた。
すがすがしくて、美しい!
実にこうありたい、と思った。
自分もがんばろう!