骨董通りで抱きしめて

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岡本太郎記念館での作品設営、
何とか無事に終了です。
おつかれさまでした。
7月6日の19時にトークショーを行います。
みなさん、ぜひお越しください。


そして今、
表参道のスターバックスにて、
キャラメル・フラッペッチーノを飲みつつ、
この文章を打っています。

おもてを行くマダムたちはみな、
初夏の日差しの下でまぶしく笑いながら、
颯爽と通りすぎていきます。

うつくしい女性たちを目で追ううちに、
この土地のファッション事情がわかってきました。


けっこう多かったのは、
ジャバラになっているスカート。
ジャバラというか、何というか、
ハリセンみたいに折られたロングスカートを、
履かれている方がとても多いです。

そして、
袖がヒジのあたりでピタッと切れている、
もしくはパユンと持ちあがっている上着。
それをヘソのかなり上方で、
スカートの中にしまうのが流行のようです。
脚が長く見えるからでしょうか?

ここ数年、やたらと見かける上下です。
パッと見、ちょっと坂本龍馬っぽいというか、
かろうじて藩士っぽさを免れている絶妙なバランスが、
あの優雅なたたずまいを作っているのでしょう。

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あと、サングラスはほぼ全員つけていますね。
私の住んでいる小平周辺では、
サンバイザーをつけた女性はよく見かけても、
サングラスはほとんど見かけません。

その土地によってビミョーに変化するのが、
ファッションのオモシロさ。
今は季節の変わり目ですから、全体として、
「春夏コーデ」といったアンバイでしょうか。


ちなみに今日の私の装いは、

絵の具のついたユニクロTシャツ、
(用途のわからない極小胸ポケット付き)

ボンドがこびりついて色あせたハーフパンツ、

わずかな雨水もくまなく吸いこむ防水シューズ、

ヤオコーのレジ袋(ダイソーの紙粘土入り)、

タグの取れた黒いリュック、

スネ毛…

夏の到来を感じさせるようなイメージで、
カジュアルに恥コーデしてみました…


表参道、骨董通り。
岡本太郎賞を戴かなければ、
こんなハイソな土地に来る事などなかったでしょう。

洗練された知性すら感じさせる、
ファッションマダムたちを眺めていると、私は、
地方出身で高校中退者のコンプレックスから、
ついつい、心の中で反発したくなります。

「おめんどら、元はみんな田舎育ちだべ?
んだら畑でさんざお世話んなったお天道様を、
そんな黒メガネでわざわざ隠すこたねってばよ」と。

そして、すぐに、

「色メガネをかけているのは自分の方だった」

と気づき、はずかしくなるのです。

by kan328328 | 2017-06-27 17:19

美術作家・三宅感のブログです


by kan miyake
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