仮の話

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仮に、もし仮にですね。


さまざまな身体障害者、
精神障害者の通う作業施設で、
職員が窃盗行為を働いたとしたら…


その行為がいったい、何を意味するのか?


って事を、
その職員はちゃんと考えた方がいいと思いますよ。


ただでさえ、
言語障害で会話がままならない人や、
トーキングエイド(会話補助装置)を使わないと、
発話もできないような子たちが参加するイベントで、
職員が売り上げをこっそりフトコロに入れた場合、


これほんと、かなり悪質です。


だって万が一障害者の子たちに、
窃盗の容疑がかけられてしまった場合、
彼らが身の潔白を証明するのは、
非常に困難になるわけです。

たどたどしく一語一語をゆっくり発音しながら、
自分の無実を訴えなければならないし、

誰かに強い口調で問いつめられたりしたら、
事実無根の濡れ衣にすら平気でうなずいてしまう子も、
たくさんいるわけです。


そんな彼らの姿を、一度でも想像した事がありますか?
と、問いたい。
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こういうケースの場合、たんなる窃盗事件ではなく、
障害者と健常者のあいだにある、
「意思表明における格差」もはらんだ、
きわめて悪質な窃盗だと思うのです。

もしその職員が、
そんな事考えもせずにやったんだとしたら、
あまりにも安易だし、

逆に、わかった上でやったんだとしたら、
この仕事自体、辞めたほうがいい。


向いてないから。

介護・福祉の現場でもっとも大事なのは、
資格でも、効率化でも、テキスト上の専門知識でも、
まして地域イベントの売り上げなんかでもなく、

利用者との信頼関係です。
もうほんと、これしかない。

逆にこれさえ押さえていれば、
あとはわりとどうにかなる。
って言ったら語弊があるかもしれないけど…

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とにかく、
何年たっても利用者との信頼関係を築けていない人が、
誰も見てないと思ってシラッと売り上げをごまかしても、


大抵、利用者の方がしっかりと気づいている。

どんな職場であれ、
窃盗事件が起きた時に、まず最初に疑われるのは、
人間的に信頼できない人だから。

決定的証拠がなくたって、
みんなその人のことを犯人として想定しながら、

「事件前後に不審な言動がなかったかな?」

と、思い出そうとするわけです。

不信感というのは時間とともに膨らんでいくし、
シラを切り通そうとすればするほど、
みんなからの信頼も失われていくって事を、
覚悟したほうがいい。

まあ、そもそも、
障害者の人たちが働いて稼いだお金に手をつける時点で、
利用者の事なんて何にも考えていないんだろうけど。


謝るなら早いに越したことはない。
しっかり自分の不正を認めて、謝ったほうがいい。
(これはその職員の勇気に関わってくる)


以上、
「職場でこういう事が起きたら嫌だな」という、
仮定の話でした。

僕の働いている職場では、
そんな事は絶対起こり得ないですから。

by kan328328 | 2017-11-16 20:04 | 日常 | Comments(0)

美術作家・三宅感のブログです


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