来年の6月に多摩美の彫刻棟ギャラリーで、
個展をさせて頂くことになりました。
いつものごとく、全力で出し切ります。
その展示では新作も出そうと考えており、
今は、作品のテーマを掘り下げるために、
ぼんやりと思案してるところ。
ぼんやりったって、
展示までもう5ヶ月くらいしかないですが。
楽しみだなあ。
そういや、親せきの方が以前、
僕のためにわざわざ会合を設けてくださって、
その席でじつに5時間にもわたって、
「あなたの作品は暗いから、もっとキレイで明るくて売れる作品を作りなさい」
と、僕に何度も、何度も、何度も、何度も、
アドバイスをしてくれました。
その説得は日をまたぎ、
ついには夜中の電話にまで及んだのですが、
大変申し訳ないことに、僕は今まで、
「キレイで明るくて売れる作品」
に感動したことが一度もないのです。
なので、そんなクソみたいな作品、
僕には作ることができません。
次作もまた訳わからん作品になると思います。
すみません…
自分が感動する作品というのは、
作家の止むに止まれぬ思いから作られたもの。
醜くて、やさしくて、残酷で、美しいもの。
対象をどこまでも真摯に見据えたもの。
詩を感じられるようなもの。
とことん狂っているもの。
わけわからんもの。
だから僕も怖いながらも、
自分の中にある未知の領域に踏み込んでいって、
「ナマ」な作品を獲得したいです。