東京のバカヤロー
2020年 04月 14日
コロナ報道に動揺する日々だ。
前橋の個展はオーナーの八木さんに任せっぱなし。
展示作品に使用してるポンプは3つの内2つ故障。
修理に行きたくとも、
「東京から地方への移動は殺人行為です」
と連日アナウンスされれば、動こうにも動けない。
保菌者意識も高まって、家の赤ん坊に触れる事すら、
なんだか罪悪感。
複数かけ持つ介護仕事にも影響が出てきてるし、
本来なら小学校で新しい友達を作り、
広い校庭を走り回っているはずの息子も、自宅学習。
それがよほどストレスなのか「プロレスごっこ」
の名目で毎日、俺の背中を殴りつけてくるのだが、
日に日に拳の力が強くなって来ていて、ヤバい。
昨日も息子のボディーブローがモロに入り吐き気、
とっさにエヘヘと笑ったものの、うずくまる俺。
それを見て「ヒャッハー!!」と暴徒化した息子、
飛び乗ってきて俺の顔を股間で圧迫してくる。
もう何の技をかけられているのか、わからない。
かと思えば、急にお笑いコンビの練習をさせられたり、
絵本作りに没頭したり、昭和の刑事になりきって、
紙で作ったタバコを部屋にポイ捨てしまくったり、
生後1ヶ月の妹の頭にかぶせる触角らしき物を作ったり、
オリジナルダンスを踊ったり、絶叫したり、
まあとにかく自己表現に忙しい6歳児だ。
そんな中、
たまに彫刻科の学生さん達が連絡をくれて、
家で出来る制作はないか、大学は再開するのかと、
先行きの見えない不安を打ち明けてくれる。が、
俺もまた不安なのでかけられる言葉などなく、
「ウチら一体、どうなるんかね・・・」と、
電話口で一緒になってプルプルするしかない。
悲しいかな、重度のぜんそく持ちである俺は、
もしコロナに感染したらアウト、なのだ。
死にたくない・・・
こんな志半ばで無名の作家のまま、
呼吸困難で死ぬとかマジありえねーしと悔しく、
ただ、ひたすらに悔しく!我が病身を呪うのだ。
呪うのだ!ぜんそくを!運命を!
呪う?呪うのか。
いや、呪わない。
そういう、すぐに何かのせいにする、
今まで散々たどった思考回路、俺もうやめる。
東京のバカヤローに裏切られ、
純情は踏みにじられ、ツバ浴びせられ、
ションベン引っかけられ、こんちくしょう!
っていう長渕風メンタル、俺もうやめるよ。
息子にせよ、学生さんらにせよ、
こうして唐突に学習機会が奪われた時ですら、
自分にできる事はないかと模索してるってのに、
踏みにじられた被害者意識を、俺、
お外にぶちまけてる場合じゃないから!
by kan328328
| 2020-04-14 11:53
| 日常