祈るように眠りたい
2020年 06月 28日
この二ヶ月、大学の授業と並行して、
高崎に建設中のマンションに飾る作品を、
3点制作中だったけど、無事に終了した。
ヤーギンズで個展してる時からずっと、
前橋近辺のアーティストの方々には、
お世話になりまくっていた。
八木隆行さん、村田峰紀さん、
牛嶋直子さん、ニャムコムさん、
田村吾郎さん、金井佐和子さん、
木暮伸也さん、商店街の皆さん、
本当にありがとうございました。
温かいな、群馬。
なんだかな、東京。
思えば19で上京して以来、
人生の半分を東京にしがみついてる。
東京は家賃高い、道せまい、野菜小さい、
ホームセンター小さい、電車は混んでる、
ダッシュするオタク大体ぶつかってくる、
あと家の近くに川がないってのも、痛いな。
と、だんだん群馬が恋しくなってきた。
子供の頃、
高崎の実家のそばには烏川(からすがわ)
って大きな川が流れていて、そこでよく、
バーベキューしたり、エアガン撃ったり、
花火したり、野グソしたりして遊んでた。
ここ数ヶ月ほど、
あの物言わぬ川のおおらかさが恋しいのは、
コロナで疲れているからなのか、歳なのか。
とにかく、
東京に住んでると思考が回転しっぱなしで、
神経がゴリゴリ摩耗されて一日が終わる。
本当はこんな季節こそビルの屋上で夕涼み、
リクライニンチェア〜にでも寝そべって、
冷えた缶ビール片手にダベっていたい。
自粛警察も、マスク警察も、同調圧力も、
ぜーんぶ烏川に浮かべてしまって、
あとは大切な友人達だけで酔っ払ってたい。
BGMは「Calling you」とかいいな。
まあ、
でも、
みんなそれぞれの生活があるでしょうし。
人を誘うの苦手だし。そもそもコロナだし。
そんなんで、今年の夏も妄想で終わりそう。
先週、多摩美オンライン授業も終了。
次の出校は3ヶ月後の9月15日からで、
しばらくはアートな環境から離れる。
終わった授業を思い返してみると、
今さらながら、もっとああすれば良かった、
こうしても良かったかな、というような、
新しいアプローチが頭をよぎる。
遅いね、いろいろと。
今後はまた、決まった時間に起きて、
いつものコンビニでパンを買って出勤する、
おなじみのヘルパー生活がはじまるのだ。
それでもダラけず、まっすぐテンポよく、
これからも生きていきたい。
まずはコロナ自粛によって蝕まれた心身を、
一から立て直さなきゃいけない、と思い、
禅の本を片っ端から読みあさっていると、
奥さんに、
「禅の勉強するなら掃除でもすれば?」
と言われ、ぐうの音も出ない。
(奥さんの父方の実家は曹洞宗のお寺)
なので俺はとりあえずトイレに行き、
便器を拭いて拭いて、拭きまくっていたら、
だんだん祈るような気持ちになってきて、
「どうかコロナが収束しますように」
と、便器に向かって願掛けしていた。
by kan328328
| 2020-06-28 23:57
| 日常