これからは

三宅感です。

下の写真は菖蒲沢海岸で拾った石。
静岡のやんだ浜と菖蒲沢海岸。やんだ浜の方は、国内でも有数のモルデン沸石の産地。モルデン沸石ってのは、ふわっふわの綿毛のような、真っ白い毛のはえた石です。
不思議ですね。
そして菖蒲沢海岸は知る人ぞ知る宝石の聖地。足下には方解石やメノウ、国産アメジストにオパールがごろごろ!信じられない。
……冥土のようだ……。
どこを見渡しても個性豊かな模様と色彩に跳んだ石、石、石……。綺麗じゃない石を見つけるのが大変なくらい。琥珀色、桜色、ヨモギ色の結晶が、石の内部でキラキラと輝いている石や、深い深い深紅をたたえた石盤、噛み砕いたキャラメルのような石、豚の角煮に電気を通したような謎のつるつる石、ひん曲がった親指のような石、雨水を吸って肥大化したサロンシップのような石、物に例えると不気味に感じるけど、そのどれもがうっすらと透明で、太陽に透かして見てみると…………!!恍惚。
そして、石の中の結晶を取り出そうと、ハンマーで汗だくになって石を砕いていたら、サーファーの兄ちゃんに「そうやって石を叩いて、何か楽しい事でもあるのかい……?」と話しかけられる。
そんな兄ちゃんに切々と石の魅力を語る自分が、一瞬、つげ義春の主人公とかぶってゾッとした。
夢中で石拾ってたらその日の終電逃した。
リュックが石の重さで1tくらいになった。
駅のホームでホームレスのおばあさんと、男女間のすれ違いについて討論した。
別れ際、かちっかちに乾いてカビの生えてるパン貰った。「おいしいパンだよ、有名な店のパンだよ。」と、ただの食パンを勧めてくるおばあさんがやたら可愛いかったので、我慢して食った。悶絶。


廃虚、琥珀色のガラスやら瓶やら石、フランシス・ベーコン、田んぼ、地元の謎のおじさん・ランジー(ランニングじじいの略)、見世物小屋、どっかの犬の遠吠え、でっかい化石とちっちゃい骨、幸せそうな花嫁さん、チェロ、タンゴ、ワルツ、ジプシー、鼻血が流れるくらい強烈な白昼夢、膝のアップリケ、人の話全く聞かないおばあちゃん、まばたきの音、ヨーグルト、8mmカメラ、手作りステンドグラス、ローカル線から見える景色、地方の博物館、薬瓶、真夜中に神社の境内の下を恐る恐る覗く事、夜の海、寝たフリしてる人、乾いた足音、ロケット世界旅行、誰かが書いた短冊や絵馬を勝手に覗く事、誕生日会、劇の発表会、ベルベット生地、雨音、何とかごっこ、背中越しに聞こえる話し声、お囃子……
全く一貫性がないのに、どれもみんな好きだ。胸がしめつけられる。

毎日、ブログにけっこうな足跡がついてる。一体、誰が見に来てくれてるんだろう。
そして俺は誰に対してこの文章を発信しているんだろう。全くわからない。わからない所がまた、良いのかも。
これからも書いていこうかな。おわり
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by kan328328 | 2007-05-30 06:44 | 日常

美術作家・三宅感のブログです


by kan miyake
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