カラックス、その佇まい……

そして、僕はカラックスに会えたのか。
僕はとある映画館で映写技師として働いているのですが、そこに今日、レオス・カラックスがやってくるというのです!

今日は僕もちょうどシフトに入っていたので、フィルムの映写をしつつ、カラックスを待っている状態でした。
もし会えたなら、サインをそこかしこにして欲しくて、スペインから取り寄せたポスターやら本やらパンフレットやら自前の8mmカメラやら家から山のように持って行ったんです。
カラックスに少しでも自分の痕跡を残したくて、昨日の夜からプレゼント用の絵も描いて、持っていきました。カラックスの映画をイメージして……と言っても、描く時間が六時間位しかなくて焦りながら描いたので、構図もモチーフも色もかなり適当になってしまいましたが……。

カラックスは七時に来るとの情報が入り、エレベーター前でうろうろ待っていると、「ポーン」と到着の音が!
開いた扉の向こうには、背の高いフランス人関係者に囲まれ、深い茶色のグラサンをかけた、憧れのカラックスが!あまりの感動に言葉が詰まり、ただ「あ……あ……、」と呟く事しかできず、そのまま彼は上の階へと消えて行きました。そして制作者の方に「これから打ち合わせしなきゃだから、二時間後にまた来て。」と言われ、僕は黙って映写室に戻りました。

それから待つ事、二時間半。
ようやく部屋に来るよう指示を頂き、恐る恐るドアを開けると、目の前に、必死に携帯をいじっているカラックスが!!
感動でした。受付の女性に訳してもらった手紙を読み上げ、どれだけレオスのファンかと言う事を伝えて、絵を渡しました。レオスはにやりと笑い、握手してくれました。嬉しかった。
そして「boy meets girl」のポスターにサインをしてもらおうと、机の上に広げると、周りの関係者が「どこでこのポスターを手に入れたんだい?」とかなり興味を示して来ました。スペイン版ポスターはなかなか希少価値があるようでした。
そして更に自前の8mmカメラZ800にサインを貰おうと取り出すと、さっきまで携帯をいじってたカラックスも興味を示し、「これはスーパー8かい?」「フィルムは日本だとどこで買えるんだい?」と質問してきました。でもとても緊張していたので、僕はろくに返答もできませんでした。

とにかくとても嬉しい一日でした。順を追って文章書くのって難しいね。
おしまい
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Commented by yukayamazaki at 2007-06-04 22:32 x
この人が、あの暗い?物語を撮った人なんだね。不思議だな、イメージと違う。
そして、君の笑顔も普段のイメージと違う。
私は今まで何を見ていたのだろうか。
Commented by kan328328 at 2007-06-05 09:38
そう、まさにこの人が「Boy Meets Girl」「汚れた血」「ポンヌフの恋人」「PolaX」を撮った、レオス・カラックスだよ。
そして俺も出来上がった写真見た時は、自分の笑顔に驚いたよ。不気味だ。
でも、よっぽど嬉しかったんだね。
Commented by もんこく at 2007-06-05 23:57 x
本当に、なによりまずそこに目がいったよ。
彼よりもみやけ君に。
ほほーと思った。
あと、映画も見てみようと思う。暗い?物語なのね
あ、映画作るときはぜひうかがうよ
Commented by kan328328 at 2007-06-08 00:15
ぜひポンヌフの恋人を見ておくれ。
きっと素敵だと思うよ。
そして、映画の方だけど、今年の夏に群馬で16mmフィルムの短編を撮るので、ぜひ手伝いに来て欲しいよ。呼ぶね。
Commented by もんこく at 2007-06-10 20:38 x
うん、なんかあったら連絡ください
ポンヌフの恋人がいちおしなのね
みてみます
そうそう、こないだアルネみたんだよ。
関口くんの
みやけくんのことも、ももちゃんのことも言ってたねー
彼はほんとうにすこやかだなあと思ったよ
Commented by kan328328 at 2007-06-11 13:38
ポンヌフ、良いよ。何から何までやり過ぎな感じが、素敵だ。
関口くん全くすこやかじゃないよ。ドンドロドロリだよ。
大学の頃は関口君とか悠ちゃんとか、極度に個性の強い人がちらほらいて、面白かった。
by kan328328 | 2007-06-02 20:09 | 日常 | Comments(6)

美術作家・三宅感のブログです


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